複合性局所疼痛症候群(CRPS)の認定により2000万円の賠償を獲得した事案 - 名古屋の交通事故弁護士

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複合性局所疼痛症候群(CRPS)の認定により2000万円の賠償を獲得した事案

事故の概要と被害状況

被害者情報

性別

女性

年齢

50代

職業

看護師

後遺障害等級

7級 4号

受傷部位

右手首骨折、CRPS(複合性局所疼痛症候群)

事故の態様

浜松市の市道において、自転車で走行中の被害者が、脇道から一時停止を怠って飛び出してきた加害車両と衝突

賠償金額の比較

項目受任前受任後
保険会社からの提示・裁判400万円
休業損害80万円240万円
入通院慰謝料120万円180万円
逸失利益150万円1200万円
後遺症障害慰謝料50万円1000万円
医療費等を含む賠償総額400万円2000万円

交通事故の状況

自転車で走行中の被害者が、脇道から一時停止を怠って飛び出してきた加害車両と衝突した。過失割合は20:80。被害者は転倒時に右手を強打し、手首を骨折した。その後、強い疼痛と腫脹が持続し、複合性局所疼痛症候群(CRPS)を発症した。

相談内容

手首の骨折は治癒したものの、激しい痛みと手の機能障害が残存し、看護師の業務に支障をきたしていた。保険会社からは単純な手首骨折として扱われ、CRPSについては認識されていなかった。症状の深刻さに対して提示額が著しく低額であったため、家族が弁護士に相談された。

成果の概要

CRPSは稀な疾患で診断が困難とされているため、複数の専門医による診察を受けて詳細な医学的検査を実施した。サーモグラフィー検査、骨シンチグラフィー、交感神経ブロックの効果確認など、CRPS特有の検査結果を蓄積し、症状の客観性を立証した。ペインクリニック医師の詳細な後遺障害診断書により、7級4号の認定を受けることができた。また、看護師という専門職において手の機能が極めて重要であることを強調し、労働能力への深刻な影響を主張した結果、5倍の賠償額を実現した。

成果のポイント

  • ・CRPSは外見上分かりにくく、保険会社からの理解を得ることが困難な疾患ですが、適切な医学的検査により客観的な立証が可能です。
  • ・稀な疾患の後遺障害認定では、専門医との連携と詳細な検査結果の蓄積が成功の鍵となります。
  • ・手の機能障害は職業によって労働能力への影響が大きく異なるため、個別の職業特性を丁寧に主張することが重要です。
  • ・保険会社が軽視しがちな症状であっても、医学的根拠に基づく適切な主張により、大幅な増額を実現できる可能性があります。